Kintone vs SFDC vs Google がんばれKintone編

前回はKintoneはまだまだ、と結論を出しましたが、どのように工夫して対応しているのか、という物差しを記述してみました。

後発ですから、という点もありますが、時間トリガーだけは厳しいです。それ以外は、今どきの開発ツールを上手に利用すれば、対応できる事は確認していますし、他にいい方法があれば、探して、確認して、自分のストックとしていきたいと思います。

別途サーバーを立てて、実行できないわけではないですが、別途サーバーを立てる事自体がそもそも簡単に受け入れられないと思います。

Kintone vs SFDC vs Google ツール編

フロント系のアプリのツールの比較表を作成してみました。全てのアプリを使用した事があります。

最近、Salesforceは全くアクセスしていなかったですが、久しぶりにアクセスし、非常に便利になっている事を痛感しています。カンファレンスを行いますと、多くの企業が来場し、多くのSIで利用されている事を納得する事ができました。開発者コンソールがある事が一番の強さで、クラウド上での開発の操作性がUPしていると思います。

Force.comについて

 Kintoneネタが多い為、SFDCネタもご紹介致します。SFDCの資料を色々と拝見し、恐らく以下の資料が一番分かりやすく、最新の情報を反映していると思います。様々なプロダクトを比較し、その中で一番自分が使いやすい、提案しやすいプロダクトを選ぶ事が重要です。

2014年4月20日 | カテゴリー : SFDC | 投稿者 : Johnnydaisuke

講演会でのお話から発展して

 2週間ぐらいかけて、スライドで紹介しました内容に当日、私がお話をしました内容を記述していきました。

 個人でお仕事をしている方からは勇気をもらいました等、私自身も励みになるお言葉を頂き、非常に嬉しかったです。

 一部はスマートデバイスではなく、一般的な開発でも適応できる内容になりますし、今はスマートデバイスで当初考えていたこの内容をKintoneでどのぐらい実現できるのか、を確認しています。打ち合わせも必要な事だけをお客様とお話をし、かつ設定等、事前に用意できるものは用意し、打合せ時に対応するような事はしていません。

 結果として、短期間で、かつ一般的な開発コストよりも大幅にコスト削減が実現できていると実感していますし、それがお客様のビジネスの利益につながれば、最高です。

 Kintoneについては色々なストックは徐々にできていますので、徐々に公開していきます。

失敗って何?

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 失敗したくない、失敗はダメ と言われますが、そもそも失敗の定義とは何でしょうか?

 私は小学校時代は海外におりましたので、日本人の人とは間隔が異なる部分があるかもしれないです。自分にとって都合が悪い事は捨てろ、と教わってきました。

 一方、得意な事はとことん伸ばしていけ、という考えです。学歴が全てではありませんが、高学歴な人程、まんべんなく能力をのばす事ができ、かつ平均的な人に見えるかもしれないですが、外国の人とお仕事をしますとわかりますが、実はこのような人は彼らから見ると、評価は低く、すぐに忘れられるものです。

 ある分野に特化した人は日本では煙たがられるかもしれないですが、外国の人から見ると、この分野はこの人に任せる、聞けばいいのかという自分の足りないパーツを埋めてくれるという印象をあたえる為、いつでも覚えてくれます。中学・高校までの教育と大学・社会人になってからの教育、これは実は結びつかないものですし、中学・高校の延長で今の社会に通用する事はほぼありません。

 失敗もTPOにより、異なります。利益を挙げられないから失敗、設定を間違える事によりプログラムが動かないから失敗等です。同じことを繰り返さないようにする事、学んだ事を次に活かすようにしていき=この分野はやらないほうがよいという事、自分にとって満足が得られるようにして下さい。

会社の役割は

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 会社は今後も必要でしょうか?これも全て不要という事はありませんが、役割が徐々に変わってきています。

 私が一緒に仕事をしていた方で、皆さんがご存知の会社に勤めている方も在宅勤務を週に1回はしています。大手である為、シンクライアントという環境が既にできている為、実現する事ができます。

 私はよくコーヒーショップで作業する事が多いです。理由はお客様と打合せをした後、すぐに必要な対応やメモ、調査等をコーヒーショップに入り、できる限りその場で全て回答するようにしています。

 作業をする時、会社に行く、家に帰ってする、という事は必ずしも必要ではありません。場所さえあれば、かつ電源が使える場所があれば、そこでいつでもできますし、お昼の安い時間を狙ってカラオケ店やマンガ喫茶でも同様に作業する事もあります。つまり、場所は全く関係なく、本人のやる気、意志が重要で、場所は後から考えればいいものです。緊急であった為、真冬に駅のフォームのベンチに1時間ぐらい座って、対応した事もあります。

 会社という組織は契約上必要ですが、契約が完了した後、その中で動く人によっては場所は無関係です。チームで仕事をしているのであれば、場所が必要で、その時に会社という場が必要になるかもしれません。10人近くの人がコーヒーショップに行きますと、お店にとっても、迷惑な話になりますので。

 会社を作る時、会社が最初にあり、次に人という順序では、恐らく上手く進まないでしょう。逆の場合、個人が集まり、色々と話すうちに志が同じで、周囲からの目線に対しても、回答するという意味で会社を作るという方法でしたら、コアになる事業がブレない限り、会社は存続すると思います。結局、最後は会社ではなく、個人の力が重要で、いざという時に、会社は何も守ってくれませんから。

スマートデバイスの登場による影響

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 スマートデバイスの登場により、パソコンは不要になりますか?

 私はNOという回答です。パソコンは必要ですし、絶対必要であるという事がなくなるだけです。

 例えば、開発者が世の中からパソコンがなくなり、今と同じパフォーマンスを出す事ができますか?FX等のオペレーター等、複数の画面を常にチェックする人がiPadだけで業務が回りますでしょうか?

 TPOに合わせた使い方が重要です。技術的にはスマートデバイスはパソコン並みの性能を持つと思いますし、実現できると思いますが、業務のスピードがお金に直結する状況では経営者も認めないと思います。

ビジネスをデザインすること

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 パソコンの分野は多くの競争相手がいる為、ビジネスを考える時、スマートデバイスに特化する方が、競争相手が少ない為、やりやすいと思います。

 さらに、マルチのスキルを持つということは、打合せはお客様とする時だけで、かつその場で必要な事は全てその場で修正し、家に持ち帰ってから対応する事もできる限り、避ける事ができます。

 SIの工数の中には、打合せを行う際の工数も含まれていますし、表面化していません。ひどい会社ですと、社内のメンバー通しの打合せの工数まで含まれています。このようなムダを除外していくと、ここでもコストを削減する事はできます。

 つまり、1人が多くの事をでき、かつお客様とお会いした時にかかる工数だけ必要とし、かつその場で必要な修正等を行う、これができれば、コストを削減でき、チームも不要ではないでしょうか?

 ビジネスをデザインし、自分で必要なパーツを揃える、作る、そして要求を実現する、これが真の今後求められる姿であり、この中にチームという概念はありません。規模が大きい、時間がないという事で、ある役割だけを他の人に依頼する事は必要になりますが、基本は1人です。

 ここまでできないと、今後の世の中、とくにグローバルの世界では間違いなく敗者になると私は思っていますし、チームで頑張れば、というのは新人レベルの集団が集まった時だけです。

SI側の事情

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 開発コストは最終的には作る側、SIの都合により、高くも安くもなります。SIの中には、吉野家の牛丼のように安く、早く、品質が良い物を提供しようとしている人も多くいます。

 しかし、敵は社内におります、特に変化を嫌う、長い間社内にいる人間です。これがある意味、邪魔な存在で、経営者としても、問題が起きない限り、外させる事ができない事情があります。

 提案の話を聞いていますと、「○○さんが首を振らない」「○○さんがOKしない」という話があり、まさにこれが上記と同じ意味を表しています。

 上記の内容を考慮し、提案書を書くと、どうしても金太郎飴のような同じような提案になり、かつ時間がかかるということはリスクも高いと判断し、金額に跳ね返ります。

 お客様は何故金額が高いのか、と言いますが、早く決断し、早く進められるという考えがSI側にできれば、SIもリスクを考えず、当初の金額で提案できます。しかし、自分たちがもたもたする事で、相手を不安にして、金額に跳ね返っているという事情を理解する必要があります。じっくり考える事がいい結果を生み出すとは限りません。

 SI側はスマートフォンは基本的にエサです。彼らの目的は、パッケージを売りたいという事です。その為に、早く使ってもらう必要があり、それがスマートフォンというエサが今の世の中では一番都合がよいと考えています。お客様側が考える事は、パッケージを売るという事は色々な機能を提案してくると思います。この時に、しっかりと実現する目的をブレないようにする事です。

 この両者の事情を理解し、かついらない機能は除外する、当初の目的だけを実現する、これにチームは必要でしょうか?個人がマルチのスキルを持てば、十分対応できませんか、と考えています。

開発コストが下がらない理由は

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 スマートデバイスの開発を依頼しましたが、コストが下がらないというお話を聞きます。

 コストを下げる時、何を下げたのか、という点を理解しなければなりません。インフラのコストは下がっています、仮想化により。パッケージより、サービス化という月額単位により、コストもハードの維持費がなくなる為、下がります。しかし、開発コストは下がりません。

 単純に、SIが開発コストを下げると、自分たちにとって都合が悪いから、下げていないだけです。聖域化している為です。本当にそうでしょうか?

 スクラッチ、新規に起こすビジネスもKintoneやSFDCを利用すれば、コストは下がります。ハードウエアは不要、メンテナンスする人も特定の人を用意する必要はない、さらにマルチのスキルを持つ人が対応すれば、役割毎に人を付ける必要がなく、1人に任せる事で、開発コストはさがりませんか?

 世の中に起きている色々な出来事を組み合せる事で、開発コストはいくらでも下げることができます。オフショアを使えば良い、というのは昔の話で、今の円安の時代にこのような言い方が通用しますか?

 結局、努力をしていない、胡座をかいているだけの人が考えた仕組みが問題であり、このような構造を変えていく必要があります。